そして、問題はこれだけでは終わらなくて。
「ヒーロ〜! 聞いてくれよ」
最近顔を見せなかった谷山君が現れて。
「俺ね、もしかしたら気になる子ができたかも」
とまたまた爆弾発言。
谷山君にもついに好きな人が?
彼とはいろいろあったけど、素直に嬉しく思う自分がいる。
谷山君も前を向いて進んでるんだって思ったら、嬉しくて。
「へぇ。祥吾がねぇ。
で、相手は誰? 同じクラスの奴?」
大翔君の問いに、首を横に振り違うと答える。
じゃあ、違うクラスの子かな?
それとも後輩? あるいは先輩?
私と同じ質問をしていた大翔君に谷山君はすべて違うと答える。