「お前……ついに頭のネジが3本外れたか」



変なものでも見るような大翔君の目つきに、宮内君はクルクルとその場で華麗に回る。



「あ〜そうかもね! オレは頭のネジが3本も外れたから、正常になったのかもしれない」



はははと笑い出した宮内君に、大翔君と栞がすかさず内緒話を始めた。



「おい米倉。お前あいつどうにかしろよ」



「無理無理! 今のヒカりんおかしすぎだし!」



「2人して内緒話なんていけないなぁ。

オレも仲間に入れてよ〜」



やたらと機嫌がいい宮内君を大翔君がガシッと掴む。



「光、お前は絶対おかしい。

今すぐに精密検査を受けろ」



「オレはおかしいところなんてないよ!

大翔こそ何言っちゃってんの」



「冗談も通じなくなってるなんて、絶対におかしい。

いいからとにかく落ち着け」



やっぱりどこかいつもと違う宮内君を本当に心配してる大翔君は、いつも以上に優しく接している気がする。