「変わってるじゃん! 先週末までとは違うこのオレのオーラが」



「あいにく俺はそんなオーラが見える特殊能力は持ち合わせてないから」



「冗談に決まってるだろ。

オレの可愛い冗談」



すごく機嫌のいい宮内君は、確かに元気になった気はするけど、どこが変わったんだろう。



私も気になり観察していると、宮内君の視線が栞の方へ向く。



「あ、しおりんおはよ〜!」



「しお……りん?」



聞き慣れないそのあだ名に、3人して聞き返す。



確か宮内君は栞のことを「米ちゃん」って呼んでたはずなんだけど。



「うわぁ、しおりんが固まってる。

いきなりだったから驚いちゃったかな」



固まる栞に、宮内君はまるで恋したての女の子のよう。



ど、どうなっちゃってるの……?