「あれだけ光に執着してた奴だし、急に心変わりするなんて考えにくい。
もし、本当に俺が好きだったとしても、俺はまりや以外見てないから」
真っ直ぐに伝える俺に、やっぱりまりやは赤くなって、でも嬉しそうに頷く。
「俺が何年お前に片想いしてきたと思ってんの?
まりやへの想いは、そんな簡単に変わるほど軽いもんじゃないから。
お前がおばあちゃんになっても、想っていられる自信あるしな」
額をコツンとつけてクスクス笑う俺に、まりやは耳まで赤くなる。
「お、おばあちゃんって……。そんな歳まで大翔君と一緒にいられるのかな……?」
なんでそこで不安そうな顔するんだよ。
俺がお前を手放すわけないだろ。
「いられるよ。ずっと一緒に」
「そ、それってなんだか……」
「ん? なんだよ」
言いかけて、ひとりまた恥ずかしそうにするまりやにその先を催促する。
「や、やっぱりいいっ」
それから口を噤んでしまったまりやに続きを言わせようと、脇腹をくすぐる。
「ひゃ……!? や、やめ……っ」
「まりやが言うなら、やめてやるけど?」
コショコショとくすぐる俺に、身をよじりながら逃げようともがくまりや。