肩口に顔を埋めると、まりやがびっくりして肩を竦めるのがわかる。



それにクスッと笑うと、もっと悪戯したくなってくる。



「なぁ、今日の夕飯はなんですか?」



わざと耳元で囁くと、またまりやが肩を跳ねあがらせる。



抱きしめながら、まりやの長い髪に指を巻きつけて、くるくるしながら遊ぶ。



「き、今日は天津飯と餃子……です」



「ふーん。中華か、美味そうだな」



反応を見ながら楽しむ俺に、耳まで赤くして恥ずかしそうに目を閉じるまりや。



「が、頑張って作るから」



「うん?」



「だから、あの、耳元で喋るのだけはっ」



ぎゅっと俺のワイシャツを握ってくるまりやの顔が見たくて、体を屈めて覗き込むとりんごみたいに真っ赤になったまりやがいた。



すげー真っ赤。



熟したりんごみたいになってる。



「やめてほしい?」