いつも良いタイミングで田辺くんが突っ込んでくれる。今回も助かった。田辺くん、ありがとう!
「いや、頑張ってるからつい…。ああ、じゃ、それ持って、会議室に行こう。ほら、早く行くぞ。時間がないから」
田辺くんに指摘されて、慌てて私から離れた。拗ねている田辺くんの背中を押して、廊下へと出て行く。
「あらら、無意識なのかしらね。彼女に見られたら、睨まれちゃうのにね。ふふっ」
榎本さんは楽しそうに小声で笑う。笑いごとではない。睨まれたら、大変だし、無意識にされては困る。今日はまだ小島さんの姿を見ていないが、突然現れることが多いから気が抜けなくて怖い。
撫でられたことにドキドキしている場合ではない。でも、心臓が飛び跳ねるくらいビックリした。まだ撫でられた感触が残っている頭を軽く横に振った。
「いや、頑張ってるからつい…。ああ、じゃ、それ持って、会議室に行こう。ほら、早く行くぞ。時間がないから」
田辺くんに指摘されて、慌てて私から離れた。拗ねている田辺くんの背中を押して、廊下へと出て行く。
「あらら、無意識なのかしらね。彼女に見られたら、睨まれちゃうのにね。ふふっ」
榎本さんは楽しそうに小声で笑う。笑いごとではない。睨まれたら、大変だし、無意識にされては困る。今日はまだ小島さんの姿を見ていないが、突然現れることが多いから気が抜けなくて怖い。
撫でられたことにドキドキしている場合ではない。でも、心臓が飛び跳ねるくらいビックリした。まだ撫でられた感触が残っている頭を軽く横に振った。