会社の始業時間は9時だけど、いつも30分前の8時半には着いている。私だけでなく他の人もその時間に来ている人が多く、早々とみんな揃っている。
「忙しい朝に悪いけど、8時頃に来れる?」
「はい。大丈夫です」
「葵ちゃんも大人になったんだね。すっかり社会人の会話出来てるじゃん」
山口さんがなぜか軽く拍手して、感動している。
「山口はいちいち大げさだな。普通にしてたら誰でも大人になるんだよ。もう帰らないいけないよね?二人とも気を付けて帰って」
お兄ちゃんがすぐにでも帰りたそうにしている里沙を見て、手を振る。やっぱりうちのお兄ちゃんが一番気が利いて、優しい。
私の好きな人の基準はやっぱりお兄ちゃんなのかな。確かに似たような人を無意識に求めていた時もあった。
藤沢さんとお兄ちゃんは似てはいない。ただ、少し謎めいたところがあるのは似ているかもしれない。お兄ちゃんとはずっと一緒に暮らしているものの、不思議に思ったことが何度かあるから。
「忙しい朝に悪いけど、8時頃に来れる?」
「はい。大丈夫です」
「葵ちゃんも大人になったんだね。すっかり社会人の会話出来てるじゃん」
山口さんがなぜか軽く拍手して、感動している。
「山口はいちいち大げさだな。普通にしてたら誰でも大人になるんだよ。もう帰らないいけないよね?二人とも気を付けて帰って」
お兄ちゃんがすぐにでも帰りたそうにしている里沙を見て、手を振る。やっぱりうちのお兄ちゃんが一番気が利いて、優しい。
私の好きな人の基準はやっぱりお兄ちゃんなのかな。確かに似たような人を無意識に求めていた時もあった。
藤沢さんとお兄ちゃんは似てはいない。ただ、少し謎めいたところがあるのは似ているかもしれない。お兄ちゃんとはずっと一緒に暮らしているものの、不思議に思ったことが何度かあるから。