私が持っていた伝票をお兄ちゃんが取ろうと手を伸ばした。
「いいの?ありがとう!」
「すいません、ありがとうございます」
私はやっぱり妹なんだと思う。いつもお兄ちゃんには甘えてしまう。甘え上手だと言われることも多い。
「あ、そうだ。葵ちゃん」
「え?はあ?あ、はい!」
「クスッ、葵ったら、なんて返事してるのよ」
私を呼んだのは藤沢さんだった。会社では「萱森さん」と呼ばれているから「葵ちゃん」に過剰反応してしまった。
それに「葵ちゃん」と呼ばれるのは初めて会ったあの沖縄以来だ。藤沢さんが笑いながら、私を見ている。顔が熱くなってきた。
「だって…えっと、何でしょうか?」
「月曜日の朝、少し早めに来てくれる?ちょっと手伝って欲しいことがあるから」
「はい。いいですけど、何時に行けばいいですか?」
「いいの?ありがとう!」
「すいません、ありがとうございます」
私はやっぱり妹なんだと思う。いつもお兄ちゃんには甘えてしまう。甘え上手だと言われることも多い。
「あ、そうだ。葵ちゃん」
「え?はあ?あ、はい!」
「クスッ、葵ったら、なんて返事してるのよ」
私を呼んだのは藤沢さんだった。会社では「萱森さん」と呼ばれているから「葵ちゃん」に過剰反応してしまった。
それに「葵ちゃん」と呼ばれるのは初めて会ったあの沖縄以来だ。藤沢さんが笑いながら、私を見ている。顔が熱くなってきた。
「だって…えっと、何でしょうか?」
「月曜日の朝、少し早めに来てくれる?ちょっと手伝って欲しいことがあるから」
「はい。いいですけど、何時に行けばいいですか?」