榎本さんはいつの間にか食べ終わっていて、お弁当箱を巾着袋にしまっていた。私の唐揚げ定食はまだ味噌汁が残っている。
「クスッ、慌てなくてもいいよ。ちょっと総務に用事があるから先に戻るね。萱森さんはゆっくりしてきていいからね」
「はい、分かりました」
榎本さんを見送って、味噌汁の入っている器を手に取る。シンプルに豆腐と玉ねぎが入っていた。
「葵。今日の夜、ご飯食べに行こうよ」
「え?誰と?」
豆腐を口に運ぼうとしたけど、田辺くんに話し掛けられたから器に戻す。
「俺と二人に決まってるじゃん。ダメ?」
田辺くんは下から私の顔を覗きこむ。上目遣いって、なんとも思っていない人にやられても照れるものなんだ。よく見ると田辺くんの目は二重でキリッとしている。この人もモテそうだ。でも、私のタイプではない。
「ダメじゃないけど…」
「田辺は本当に萱森さんが気に入ってるんだな。いいなー、若いな」
「藤沢さんだって、まだ若いじゃないですか?それに、彼女とラブラブだし」
「クスッ、慌てなくてもいいよ。ちょっと総務に用事があるから先に戻るね。萱森さんはゆっくりしてきていいからね」
「はい、分かりました」
榎本さんを見送って、味噌汁の入っている器を手に取る。シンプルに豆腐と玉ねぎが入っていた。
「葵。今日の夜、ご飯食べに行こうよ」
「え?誰と?」
豆腐を口に運ぼうとしたけど、田辺くんに話し掛けられたから器に戻す。
「俺と二人に決まってるじゃん。ダメ?」
田辺くんは下から私の顔を覗きこむ。上目遣いって、なんとも思っていない人にやられても照れるものなんだ。よく見ると田辺くんの目は二重でキリッとしている。この人もモテそうだ。でも、私のタイプではない。
「ダメじゃないけど…」
「田辺は本当に萱森さんが気に入ってるんだな。いいなー、若いな」
「藤沢さんだって、まだ若いじゃないですか?それに、彼女とラブラブだし」