「そうそう、藤沢くんのことなんだけど」
榎本さんが、お弁当の蓋を開けると栄養バランスの良さそうなおかずに目がいく。すごいなー。私も明日からお弁当にしようかな。
「クスッ、萱森さーん、聞いてる?」
「ああっ!ごめんなさい。つい、美味しそうなお弁当に目が奪われて。な、なんでしょう?」
お兄ちゃんに話を突然変えるなと注意されていたのに、またやってしまった。変えるなら、前置きをした方がいいとも言われた。次からは気を付けよう。
「プッ。やっぱり、萱森さんはおもしろいね」
おもしろいなんて、ほめ言葉に聞こえない。もっと大事なことで、褒められるようになりたい。
「藤沢くんのことなんだけどね。ちょっと耳貸して…」
「はい…」
榎本さんに合わせて、私もテーブル中央に顔を寄せる。そして、右耳を榎本さんに向けた。周りに聞かれたくない話?
「藤沢くんに恋愛感情を持ってる?」
「え?なんで?」
榎本さんが、お弁当の蓋を開けると栄養バランスの良さそうなおかずに目がいく。すごいなー。私も明日からお弁当にしようかな。
「クスッ、萱森さーん、聞いてる?」
「ああっ!ごめんなさい。つい、美味しそうなお弁当に目が奪われて。な、なんでしょう?」
お兄ちゃんに話を突然変えるなと注意されていたのに、またやってしまった。変えるなら、前置きをした方がいいとも言われた。次からは気を付けよう。
「プッ。やっぱり、萱森さんはおもしろいね」
おもしろいなんて、ほめ言葉に聞こえない。もっと大事なことで、褒められるようになりたい。
「藤沢くんのことなんだけどね。ちょっと耳貸して…」
「はい…」
榎本さんに合わせて、私もテーブル中央に顔を寄せる。そして、右耳を榎本さんに向けた。周りに聞かれたくない話?
「藤沢くんに恋愛感情を持ってる?」
「え?なんで?」