営業部販売課。
「はい。田辺、萱森さん、入って」
藤沢さんに続く田辺くんのあとを追って、営業部のフロアに足を踏み入れた。
なぜ私は、企画課でなくて、販売課にいるのだろう?
今から、30分前…社長から辞令を渡された。
「萱森葵。営業部販売課の勤務を命ずる」
「はい。…え?販売課?」
私は企画課だったはずだ。だけど、もらった辞令を見ても販売課と書かれている。
「あー、萱森さん。突然で悪いんだけど、君は販売課へ変更になったから」
社長の隣に立っていた人事課の課長が短く説明してくれたけど、意味不明だ。
意味不明のまま、藤沢さんと田辺くんのあとを追って辿り着いたのがここ、営業部販売課。企画課でも向いてないと思ったのに、さらに向いていないはずの部署だ。
「あ、藤沢くん。そちらが萱森さん?」
「そうですよ。萱森さん、こちらが榎本さん」
「はい。田辺、萱森さん、入って」
藤沢さんに続く田辺くんのあとを追って、営業部のフロアに足を踏み入れた。
なぜ私は、企画課でなくて、販売課にいるのだろう?
今から、30分前…社長から辞令を渡された。
「萱森葵。営業部販売課の勤務を命ずる」
「はい。…え?販売課?」
私は企画課だったはずだ。だけど、もらった辞令を見ても販売課と書かれている。
「あー、萱森さん。突然で悪いんだけど、君は販売課へ変更になったから」
社長の隣に立っていた人事課の課長が短く説明してくれたけど、意味不明だ。
意味不明のまま、藤沢さんと田辺くんのあとを追って辿り着いたのがここ、営業部販売課。企画課でも向いてないと思ったのに、さらに向いていないはずの部署だ。
「あ、藤沢くん。そちらが萱森さん?」
「そうですよ。萱森さん、こちらが榎本さん」