「次は営業部。俺が普段、いるところ」
営業部のドアを藤沢さんが開ける。
「あれ?藤沢。サボりか?」
「やだな。違いますよ。新人を案内しているんです。はい、入って」
藤沢さんの後に続いて中に入る。私たちに新人から見たら、藤沢さんはベテラン社員だけど、会社全体から見たら、まだまだ若いと呼ばれる部類に入る。
「ここが、営業一課、隣が営業二課、奥が企画課になっている。一応仕切りはあるけど、見てのとおり、ワンフロアになっているんだ」
ものすごく広いワンフロアで、奥の企画課ははっきりいって、全然見えない。それに人が多い。この人たちの顔と名前、覚えられるかな?自信ない。
「あの…」
「萱森さん、どうした?」
「皆さんの顔と名前…覚えられる…」
私は、藤沢さんに訊ねようとしたものの、こんなことを訊ねるのはおかしいかもと思ってしまった。でも、途中まで言ってしまったし…
営業部のドアを藤沢さんが開ける。
「あれ?藤沢。サボりか?」
「やだな。違いますよ。新人を案内しているんです。はい、入って」
藤沢さんの後に続いて中に入る。私たちに新人から見たら、藤沢さんはベテラン社員だけど、会社全体から見たら、まだまだ若いと呼ばれる部類に入る。
「ここが、営業一課、隣が営業二課、奥が企画課になっている。一応仕切りはあるけど、見てのとおり、ワンフロアになっているんだ」
ものすごく広いワンフロアで、奥の企画課ははっきりいって、全然見えない。それに人が多い。この人たちの顔と名前、覚えられるかな?自信ない。
「あの…」
「萱森さん、どうした?」
「皆さんの顔と名前…覚えられる…」
私は、藤沢さんに訊ねようとしたものの、こんなことを訊ねるのはおかしいかもと思ってしまった。でも、途中まで言ってしまったし…