掴むのはすぐそばにある藤沢さんのシャツだ。掴んではみるものの、それだけでは不安定で、倒れそう。持っていたバッグを道に落として、両手を藤沢さんの首に回した。藤沢さんも腕を私の腰に回す。
密着度は増す。周りなんてもう見えない。完全に二人だけの世界だ。
「葵が欲しい。今すぐ抱きたい」
やっと離れた口からは妖艶な言葉が出てきて、耳元で囁く。
「え…今…すぐって…」
「もうホテル行くか?」
「ええ?まだ仕事中ですよ?」
それに真っ昼間です。太陽はずっと私たちを見守っているかのようにほぼ真上にある。
「終わってからすればいい」
終わってから、仕事をする?何が終わってから?
「葵を抱くほうが先だよ」
「ええ!」
驚く私を横に置いて、スマホを操作し出した。予約したホテルにチェックイン出来る時間は3時だ。現在時刻は12時30分。
密着度は増す。周りなんてもう見えない。完全に二人だけの世界だ。
「葵が欲しい。今すぐ抱きたい」
やっと離れた口からは妖艶な言葉が出てきて、耳元で囁く。
「え…今…すぐって…」
「もうホテル行くか?」
「ええ?まだ仕事中ですよ?」
それに真っ昼間です。太陽はずっと私たちを見守っているかのようにほぼ真上にある。
「終わってからすればいい」
終わってから、仕事をする?何が終わってから?
「葵を抱くほうが先だよ」
「ええ!」
驚く私を横に置いて、スマホを操作し出した。予約したホテルにチェックイン出来る時間は3時だ。現在時刻は12時30分。