「いや、これでいいと思うよ。軽井沢のイメージにも合っていて、きれいだ」
「うん。これ、素敵だわ。うちでも普段使いたいくらい」
「そうだ、ちょっと相談があったんだよ」
「何でしょう?」
マスターが神妙な表情で藤沢さんを見る。バウンドケーキに何か不都合でも出来たのかな?
「実はね、うちが今頼んでいる包装会社は、長野市にあるんだけど、そこが今年いっぱいで経営をやめるんだよ」
「やめる?倒産じゃないですよね?」
マスターが話す包装会社は、社長と数名の従業員でやっている小さい会社で、社長が隠居したいと言い出したそうだ。後継者がいないので、経営を続けるのは不可能と判断し、従業員に相談した。従業員も年配者ばかりで、せっかくだから、一緒に隠居するとかで会社は閉めることが決定したらしい。
「年が理由で辞めるのを止めるわけにはいかなくて、他で取引をしてくれるところを探しているんだよ」
「うん。これ、素敵だわ。うちでも普段使いたいくらい」
「そうだ、ちょっと相談があったんだよ」
「何でしょう?」
マスターが神妙な表情で藤沢さんを見る。バウンドケーキに何か不都合でも出来たのかな?
「実はね、うちが今頼んでいる包装会社は、長野市にあるんだけど、そこが今年いっぱいで経営をやめるんだよ」
「やめる?倒産じゃないですよね?」
マスターが話す包装会社は、社長と数名の従業員でやっている小さい会社で、社長が隠居したいと言い出したそうだ。後継者がいないので、経営を続けるのは不可能と判断し、従業員に相談した。従業員も年配者ばかりで、せっかくだから、一緒に隠居するとかで会社は閉めることが決定したらしい。
「年が理由で辞めるのを止めるわけにはいかなくて、他で取引をしてくれるところを探しているんだよ」