「んー、ああ。分かった」
無事に降りたけど、手は繋がれたままである。
「あの、反対電車に乗って帰りますよね?」
階段を下りて、反対ホームへの階段を上らなければならない。見送ったほうがいいかな。
「いや、家まで送るよ」
「え?大丈夫ですよ。ここから10分くらいですから。ほら、電車、もうすぐ来ますよ。急ぎましょう」
電車がホームに間もなく入るとアナウンスが流れる。眠そうだから、すぐに帰ったほうがいい。藤沢さんを引っ張って、階段を上ろうとした。
グイッ
ええ?何で逆に引っ張られるの?
「送るって、言ってるだろ?ほら、帰るぞ」
「え?1人で帰れますよ」
私も引っ張るが、藤沢さんの力には敵わなくて、一緒に改札を出てしまう。藤沢さんを乗せようとしていた電車の発車ベルが聞こえてきた。
あ、行っちゃった。この人、結構頑固な人だ。改札を出てしまったのなら、観念するしかない。大人しく送ってもらうことにした。
無事に降りたけど、手は繋がれたままである。
「あの、反対電車に乗って帰りますよね?」
階段を下りて、反対ホームへの階段を上らなければならない。見送ったほうがいいかな。
「いや、家まで送るよ」
「え?大丈夫ですよ。ここから10分くらいですから。ほら、電車、もうすぐ来ますよ。急ぎましょう」
電車がホームに間もなく入るとアナウンスが流れる。眠そうだから、すぐに帰ったほうがいい。藤沢さんを引っ張って、階段を上ろうとした。
グイッ
ええ?何で逆に引っ張られるの?
「送るって、言ってるだろ?ほら、帰るぞ」
「え?1人で帰れますよ」
私も引っ張るが、藤沢さんの力には敵わなくて、一緒に改札を出てしまう。藤沢さんを乗せようとしていた電車の発車ベルが聞こえてきた。
あ、行っちゃった。この人、結構頑固な人だ。改札を出てしまったのなら、観念するしかない。大人しく送ってもらうことにした。