褒めてとねだっていたことを知られるのが恥ずかしくなった。何で藤沢さんにねだってしまっただろう?お兄ちゃんではないのに。
「やっぱり妹という性格的なものなんだろうな。渉さんはかなり甘々なんだろ?目に見えるよ」
「確かに…甘いですねー。藤沢さんも妹さんに甘いですか?」
「小さい頃は甘えてきたから、俺も甘やかしたけど、高校生くらいからは反抗期でさ、近寄っても来ないよ」
勝手な想像だけど、うちのように仲の良い兄妹だと思っていたから、意外な答えだった。
「そうなんですか?」
「そうそう。うちは、葵ちゃんちみたいに仲良しじゃないんだよ。だから、あのストラップも有りがた迷惑かなと思ってさ」
「だから、私に?」
「うん。葵ちゃんが使ってくれていてまじで良かった。あのあと、帰ってから妹に欲しかった?って、聞いたらさ、そんなのいらないに決まってると言われたしね」
藤沢さんが段ボール箱を持ち上げる。私は急いでドアを開けて、先に通した。
「やっぱり妹という性格的なものなんだろうな。渉さんはかなり甘々なんだろ?目に見えるよ」
「確かに…甘いですねー。藤沢さんも妹さんに甘いですか?」
「小さい頃は甘えてきたから、俺も甘やかしたけど、高校生くらいからは反抗期でさ、近寄っても来ないよ」
勝手な想像だけど、うちのように仲の良い兄妹だと思っていたから、意外な答えだった。
「そうなんですか?」
「そうそう。うちは、葵ちゃんちみたいに仲良しじゃないんだよ。だから、あのストラップも有りがた迷惑かなと思ってさ」
「だから、私に?」
「うん。葵ちゃんが使ってくれていてまじで良かった。あのあと、帰ってから妹に欲しかった?って、聞いたらさ、そんなのいらないに決まってると言われたしね」
藤沢さんが段ボール箱を持ち上げる。私は急いでドアを開けて、先に通した。