確実に刺した筈なのに……
目を覚ました時
私は、生きていた
刺した筈の傷さえ無く
それだけではなく、目を覚ました所は見知らぬ場所だった
周りを見れば…簡単に言うと
昔の風景だった
女は着物を着
男は刀を持ち
私の知ってる場所だったら有り得ない事だ
確かに私は刀は見慣れている
それどころか持っている
けれど、それは私がおかしいだけであって
本来は有り得ない
まさか、私はタイムスリップと言うものをしてしまったのだろうか?
でも、それは有り得る事なのか?
私が色々考えていると
前から、がたいのいい男が歩いて来た
私は、避けるのが面倒なので、そのまま再度考えていた
そうしたら、どういう事か向こうからぶつかって来た
男「おい、このアマぁ?どこ見て歩いてんだぁ?ぁあ"?」
男はそう言って私に掴みかかった
小『それは私の台詞。貴方こそ、どこ見て歩いてるんです?それとも、その目は飾り?』
私は、無表情のまま言った
男「っ!!このアマぁあ!!」
そう言って男は今度は刀を鞘から抜き、斬りかかってきた
けれど、例え数年その血の道から外れたとしても
やはり、体は覚えているようだ
私は余裕で男の刀を受け流し
そして、そのまま男の後ろに回り
男の首元に刀を当てた
小『貴方、その無駄の多い隙のある動きで私を殺れると思ったの?』