~沖田side~    ※時間が遡ります




俺はいつも通り、巡回の途中に甘味屋に寄って、後は隊員に任せていた  



そう、そこまではいつも通りだが、いつもと違う事があった


それは、何故か俺が近くの川に行こうと思った事だった



俺はまず、川に行こうとは思わない、それどころが、そんな時間があったら迷わず甘味屋に居る



それが今日は違った



何故か無性に引き付けるものがあったのかもしれない



ただ、川に向かって俺は歩いて行った




しばらく歩いて川に着いた俺は、あるものに目を引きつけられた



それは………




川の近くの大きな岩に寄りかかりながら眠っている美しい娘


腰まである綺麗な黒髪と透き通った白い肌



全てに引きつけられた


そして、口から思わず──美しい──という言葉が出かかった所で、見ていた娘が目を覚めした



俺はハッとして、出かけた言葉を押し殺した



俺は驚きの余り、近くの木に隠れた



だが



娘は、俺が居るのに気付いているようで此方を見ている



俺は、少し考えた結果



沖『こんな所で何をしてるんですか?』



と、言いながら驚いた振りをした



自分でも何をやっているのかと頭を抱えたくなる程ヘタな芝居をしたなと思ったが、どうやら娘は今来たと思ったらしい