…やばい、心臓が口からでそうなくらいうるさい。
だって、今、私の目の前に壁に両手をついた青斗がいるから
そして魁斗は、私のことをずっと愛するって誓うって言ってくれた。
その瞬間私の顔はびっくりするぐらい真っ赤。
「…魁斗は、さ、私と付き合って…
後悔しない?
私の性格とか、さ、知らないじゃん?」
「ぜってえ後悔なんかしねえ
ららは、いつも一生懸命で、強がりだけど、たまに素直で、笑顔が太陽みたいなやつだって知ってる
お前の笑顔を一番そばでみときたい。」
そう言った魁斗は私のおでこにキスを落とした。
また早くなる鼓動。
魁斗…
魁斗は人をドキドキさせる天才だね。
私はこの感情をなんとゆう名のものかもう気づいてしまった。
これは恋なんだ、って。
「いい、よ…っ」
私はかたことになりながら、小さくつぶやいた
その瞬間ぱっと笑顔になった魁斗。
「え!?
付き合ってくれんの?」
「うん。気付いたら私魁斗に恋してた」
そういうと、また真剣な目になって
「ありがとう…一生大切にしてやる」
そう言って私の唇に一瞬唇を重ねた。
私のファーストキス。
魁斗でよかったな。
「じゃーな
帰りはクラスにむかえに行くから
待ってろよ」
「うん、わかった」
そう言って、私は空き教室をでた
はあー…
今でもドキドキしてる…
もう放課後なのにな。
魁斗のことで頭がいっぱい…
「ほら、浮かれポンチちゃん
真島くんが来てるよ」
私がぼーっとしているとふいに真夏の声がきこえた。
魁斗と付き合うことになって、教室に戻ってから、付き合ったことを真夏にすぐ話した。
「よかったじゃん
おめでと、らら」
そういって、真夏は笑顔をむけてくれた。
ということで、私が魁斗と付き合ってることを真夏は知っている。
「よっ、らら
はやく帰ろーぜ」
ドキッ
魁斗の声をきくと、こんなにも胸が高鳴るんだ。
「う、うん…」
私はすぐに用意をすませて、魁斗と校門にむかった。
靴に履き替えて、高校からでる。
すると魁斗は口を開いた。
「らーらー」
「ん、なに?」
「手」
そう言って、魁斗は手を差し出してきた。
うーんとこれは…
手をつなごうってこと…?
私は魁斗の手のひらにそっと手のひらを重ねた。
ドキドキ…
魁斗の温もりが肌に伝わってきて、ドキドキがおさまらない。
いつからこんなに好きになっちゃったのかな…
「ららの家ってどの辺?」
「本当に近くだよ!
この角曲がって真っ直ぐ行ったらすぐにつく!」
「りょーかい」
ドキドキ
胸が鳴り止まない…
「かい、と、はさ、家どの辺なの?」
「あー、えっと、○○駅おりたらすぐのところ」
「そーなんだー…」
○○駅か。
ん、○○駅…?
ってことはここから真逆じゃん!
「魁斗?
駅反対じゃないの?」
私は焦った様子で魁斗に聞いてみた
「ばーか
彼女1人で結構暗い中返すわけねーだろ。
今日いつもより帰るのおせーんだし」
っ…
やっぱり魁斗は人をドキドキさせる天才だよ。
確かに今日はHRが長引いて帰るのがいつもより少し遅い。
だけど、送ってくれるなんて…
うれしすぎるよ。
「ここだよ、今日はありがとね!」
ドキドキしながら歩くとどうしてこんなに時間が経つのが早く感じるのかな…
「おう、そっか
じゃあまた明日な」
そう言いながら、私の髪の毛をゆるくクシャクシャとして、帰っていった
こんなことでも、嬉しいなんて感じたりして。
本当夢みたいなことが現実になってるんだな。
私はそんなことを思いながら、家に入った。
あれから3ヶ月。
私たちのお付き合いは順調。
二人で、映画に行ったり、ショッピングモールに行ったり、夢のような毎日を送っている。
それにもう一つ嬉しいことが…
「…らら?
ごめんね。
今日も拓也と帰るんだけど、大丈夫?」
真夏に彼氏ができたこと。
真夏の彼氏は、吉原拓也くん。
サッカー部のキャプテンで、爽やかイケメンって感じかな。
みんなからも人気で、よく告白とかもされてたんだけど、もー、真夏にベタ惚れで。
拓也くんはなかなか告白しなかったけど、真夏と話すだけで顔がいつもりんごのようで、みてるこっちが新鮮な気持ちになったぐらい。
その時から、真夏も拓也くんのこと気になってたらしい
それから少し経ってから、拓也くんが真夏に告白して見事成功ってところかな。
本当にラブラブの二人なんだ。
「うん!いいよいいよ!
私1人で帰る…
「ららは俺と帰るだろ?」
私がそう言いかけた時、廊下からそんな声が聞こえた。
…魁斗だ。
「う、うん」
「よし、じゃあ俺は用意してきたから、ららが用意するの待ってる。」
そう言って、廊下で私の用意を待ってくれた。
靴に履き替えて、高校からでる
もう今になっては手を繋ぐのは当たり前になっている。