達哉の部屋から晧覬の部屋までそんなに遠くは無かった。

廊下を挟んだ一番奥の部屋が晧覬の部屋…



私は部屋の扉をノックした。


『ガチャ』

音と同時に扉が開く


晧覬が…
〔中に入って…〕

何か?様子が変なんだけど…

私の気のせいかな?


そう思いながら…

晧覬の部屋に入ると後ろから晧覬に抱き寄せられた…


………………。


晧覬?

私が名前を呼ぶと…


〔少しの間このままでいさせて欲しい…〕


どうしたんだろ?

いつもの晧覬と違い事に私は凄く不安を感じてしまった。


少しして晧覬が私を離した…



私は晧覬の方を向いて晧覬に達哉のノートを私に見せてくれてありがとう。
そう言うと晧覬は…



〔あのノートを見付けたのは瑠璃お前がここに来てる間…。本当は先にお前に見せるべきだったんだ…
俺は達哉が何をしょうとしてるのか?あのノートを読んで全部理解したから…
俺は必死に達哉を探したけど見付からなかった…。見つけられ無かったんだ…〕

私は何も言えなかった…
ただ聞く事しか出来なかった…

〔一晩中、必死に掛けずり走り達哉の行きそうな所を全部まわって人に聞き…
でも見付からなかったんだ…〕