晧覬から手渡されたノート…

見ろって言う事なんだろうけど…

私は見る事が出来ずにノートと睨めっ子しながら溜め息ばかりを吐いてた…



ここが私の原点…



これを私自身が…

そう私自身が乗り越えないとダメなんだ…
そして私なりの『けじめ』を付けないと私はこのまま先にも行けずその場に踏み止どまった状態になって…


今と状況は変わらないんだ…



…………………。


晧覬に手渡された達哉のノート…


表紙をめくり…

一枚めくると…



達哉の字…

懐かしい綺麗な字…



男の人の割に綺麗で読みやすい字…



読んで行くと…

達哉が失踪する20日前からの日記だった…


ずっと読んでると達哉の心の動揺や気持ち葛藤が分かる…


苦悩する日々…


私も自分の気持ちをシンクロさせてあの時の事を思い出す…