唇を離して扉の方を見ると…


父と母…

晧覬のお父さん、お母さん…


どう見てもこれは…


私が晧覬の上で固まってると…

晧覬が…
〔瑠璃、心配しなくても大丈夫だから…〕


晧覬が私を抱きながら起き上がった。


どうしょう…


晧覬が…
〔麻生さん…〕

そう言う声と…

父の…

『瑠璃でかした!』


の声が重なり…



私が顔を上げると父は晧覬の前に来て…
『藤堂先生、瑠璃の事、宜しくお願いします。』
と晧覬の手を握手してる父…

母は…
ニコニコしてる?
なんで?


晧覬のお父さんとお母さんは泣いてる…


やっぱり私は…



晧覬が気付いたみたいで私の頭をポンポンと叩きなんか?大丈夫って言われてる様な感じがした。