違う…
達哉と晧覬は違う…
私は晧覬の中の達哉を無意識に探し求めてた事に気がついた…
それは晧覬にとって屈辱的でしかない…
それに晧覬は達哉じゃ無い…
達哉は私を置いて愛した人と愛した人との間に生まれた新しい命と共にこの世を去ってしまった…
〔瑠璃?大丈夫?〕
晧覬…
名前を呼ぶと…
心配そうな顔の晧覬
大丈夫。
そう言っても信じてないみたい…
起きようと思ったから身体を起こすと…
〔まだ寝てた方がいいんじゃ無いですか?
大丈夫って言う顔をしてませんよ…〕
私は晧覬の方へ身体を寄せて行き晧覬の首に自分の腕を絡め晧覬に大丈夫って言うと自分から晧覬にキスしたら晧覬がビックリしたのか?バランスを崩して私が晧覬の上に乗っかる形に成ってしまったけど二人でクスクス笑いなから晧覬が…
〔後から見せたい物があるから…〕
私が分かったと言うと晧覬は優しく笑った
晧覬の手が私の腰と後頭部に移動した瞬間合図の様に触れるだけのキスをした後、深い甘いキスを何度も何度も角度を変え甘い声が漏れ出した時
『バン!』
晧覬と私はその音に二人とも唇を付いたまま目を開け二人で目をパチパチ…
…………………。
『瑠璃?藤堂弁護士?』
…………………。
いやぁ~ん!