テキパキと事を進める晧覬に私は何も言えなくて…
〔面接、面談までに証拠を集めるから…〕
そう言った。
響も面接に行ってしまった…
みんな凄い…
晧覬の一声でこんなに人が動くなんて…
夕方に成り…
[トントン]
〔入って!!〕
『今晩は瑠璃ちゃん晧覬いきなりなんだよ!人を事務所に呼び出すなんてさ!』
昴…
電話の相手は昴だったの?
でもなんで昴なの?
〔昴。悪いけど瑠璃の定期検診。付いて行ってくんない?俺さ今、手離せない大事な仕事しててさ…いいかな?こんな事、昴にしか頼めなくてさ!〕
…………………。
『瑠璃ちゃんがいいなら俺はいいけど…お前が検診に行かないって一体なんの仕事?』
…………………。
〔瑠璃の会社にスパイがいてな…村上産業の奴がさ…そいつの裏を取る為にみんな出払ったからな…〕
…………………。
『分かった。俺はいいけど…瑠璃ちゃんはどうなの?』
…………………。
昴と一緒に行く。
そう返事するしか無かった…
会社の事を私の代わりにやってくれてるのに晧覬じゃ無きゃ嫌だ!なんて言えない…
私は昴と二人で桐生総合病院へ向かった。