〔貴女は何か?勘違いをされてませんか?貴女はBluemoonの一社員でしかありません。ここは貴女が働いてる職場で設立者でも設立者の身内でも無ければ役職者や幹部でもありません。ただの社長の秘書と言う立場です。それ以上、でしゃばるのであればこちらも考え無ければなりません。ご自分の立場をちゃんと弁え職務に専念して下さい。いいですね。〕
最後にとどめを刺したのは晧覬だった…



『あいつは本当に毎度、毎度なに?なんであんな奴が5年以上も社長秘書をやってんの?続くの?俺には理解出来ないね…』
と呟く琉偉…


何故?社長秘書が務まるのか?
それはね…
新しく社長秘書に抜擢された子をあの人が影で苛めてるから…

私はその現場を何回も観て止め父に相談した。でも父は何も言わなかったし観て観ぬフりを決めたから…

最悪な父…
弱虫な父…
最低な父…

私はあの時父の事をそう思った。



〔今回は人事があるので全て面接、面談をして移動する人は移動させましょう。その為に今週末から来週に掛けて忙しく成るんですからね。〕
と晧覬が言う。



〈そうですよね。あんな奴、秘書課から引きずり降ろしましょう。あんな人材はいりませんからね。〉
と補足する剛志。