「藤堂?」

その人は少し考えて


「藤堂 晧覬君ですか?」


はい。と答えると…


「そうでしたか…晧覬君の奥さんだったんですか…」

なんだ?この人?
そう思ってると…


「大変。失礼致しました。私、桐生 要と言います。昴の父親です。」


げぇ~ぇ!!

昴のお父さん!!


私は慌てて…


初めまして。
藤堂 瑠璃です。
昴さんとは晧覬から紹介されて仲良くさせて貰ってます。

と頭を下げた。


「そんなに硬く成ら無くても大丈夫ですから…。今日、貴女にお逢い出来て本当に良かったですよ。昴のあんな自然体な笑顔を見るのは何年振りだったか…とても自然でリラックスした昴を見ました。こちらこそ有り難う御座います。」

……………………。


私は昴のお父さんに昴を会社の専属医師にしたい事を話した。
あつかましいと思ったけど…


「はい。では正式に決まりましたらこちらにご連絡下さい。昴もきっと跳んで喜ぶと思いますから…」


お父さんは反対じゃ無いんですか?と質問したら…


「昴は素晴らしい仲間が見付かって昴らしく生き生きしてました。私の意見を押し付けるより昴の好きな様にさせてやります。」