響、昴の対戦は間違いなく昴の勝ち。

響は悔しがってたけど本当に楽しそうにずっと笑ってる。


昴達に会わせてくれた晧覬に本当に感謝だな…
そう思った。



響と昴がこちらに歩いて来た。
私はタオルとペットボトルを渡すと…


【瑠璃姉!俺むちゃくちゃ悔しい!!】


『俺に勝とうだなんて無理!無理!』


この二人は言い争ってばっかり…

でも二人とも笑顔だから私は何も気にする事がない。

みんな響を弟みたいに扱ってくれてるんだと分かるから…



【次は隼人と晧覬兄の対戦だね!瑠璃姉もちゃんと応援してプレーを見てないと晧覬兄から怒られるよ!】


はい。はい。
と返事をする私に昴が質問して来た。


『瑠璃ちゃん?今さっきみんなで集まってなんの相談をしてたの?』


あぁ~あれね。
会社の新プロジェクトがあって父から人事の面接と面談を頼まれてね。人事の事とか予算決定の時とかうちの会社は弁護士が出席しなきゃいけないから弁護士筆頭の晧覬と第一補佐の琉偉、第二補佐の隼人、第三補佐の剛志と日程を決めてたの。

そう答えると…


『なにをするにもみんな一緒なんだね。』


????????

どうしたの昴?

なんか変?