「…ほんとに… 死んじゃったんだ、私…」 しばらく棺桶の中の自分を見つめた後私は、おもむろに立ち上がり、 玄関へと歩き出した。 「あ、あの、ちょ、ちょっと…」 私の行動が想像できなかったようで、慌てて後を追いかけてくるカノジョ。 「ちょっと結花さん!ねぇ、待って!」 背中でカノジョの声を聞きながら私は、足を止めることなく、家を、出た。