ふらふらと祭壇に近づく。



すると、祭壇の下にある棺桶が目に入る。

そして、そこに―







ウエディングドレスのような、真っ白なドレスを着た私が、
静かに目を閉じていた。












私…




私って、こんな顔してるんだ―





「不思議でしょ?こうやって自分を見るなんて」






ほんと…

不思議…






毎日鏡で見てたのと違う自分。

目を閉じている自分を見ることなんてなかったので

まるで他人みたいに見える。








手を伸ばし、寝ている自分の頬っぺたにそぉっと手を、あててみる。







―ヒンヤリとして、冷たい。