見慣れた和室に、見慣れない祭壇が置いてある。







そして



中央には









―笑顔の私がいた。









撮られるのが苦手な私が、珍しく笑っている写真。

何の写真、だっけ?













―そう。

春先にあった球技大会での、バレーボール。

運動の苦手な私は、いつものようにみんなの足を引っ張っていた。
それでも、私以外のメンバーのおかげで決勝まで勝ち進んでいた。

あと1点で優勝、というところで、運悪く、ボールは私めがけて飛んできた。

どうにでもなれ!という気持ちでめちゃくちゃに打ったボール。

何故かそのボールは見事相手チームのコートに落ち、私が取った、奇跡の1点。

その試合全てが私のおかげだったかのように、私を褒めてくれたチームメート。
それがめちゃくちゃうれしくて。

記念に撮った写真に、笑顔で写れた。