かさかさと紙を開くと……


「陸ママのスコーン!!!」


あたしの大好物、陸のママが焼くスコーン。外側サクサク、中はみっしりで、物凄く美味しいの!!


「やったー!ありがとー!!バス停に着いたら食べていーい?」


「駄目っつっても食うだろ、その勢い……」


呆れたように陸がつぶやく。あたしは聞こえないふり。


「それくわえてイケメンと出会ったら感謝しろよ!俺よりイケてんのは中々いないけどな!」


「うるさ……」


あたし達の横をバスが通りすぎていく。


「ヤバい!」


「あれだよね?!」