その小さい後ろ姿を、棚田と二人でゆっくり追いかける。


「公園、いいよねぇ」


岡野さんがくるくる回る。


こんな陽気な一面が見られるなんて。


終電を逃してよかった、と今更ながら思う。


「あぶねーぞー」


棚田が少し前へ出て岡野さんの方へ向かう。


小さい岡野さんが高いヒールを履いていても、背の高い棚田と並ぶと凄い身長差で中々面白い絵になる。


それを離れて見ている俺に岡野さんが手招きをする。


「斎川君、斎川君」


ひらひら揺れる白い手。