それは遡ること2年前、俺は友達の麻野賢太郎と夏休みに海に来ていた。ところが、賢太郎がいつまで経っても約束の時間に来なかった。








プルルルル…








プルルルル…








「もしもしお前いつまで待たす気だよ!」








(いやーごめんごめん。きゅーに用事入っちゃって…だから、俺の友達呼んだから)








「おい!」








プツ、プープープープー








「何なんだよ!」








「亮君!」








俺は、呼ばれて振り返った。そこにいたのは、








「亮君。お待たせ!待った?」








「え?満里香?と…」








「ちょっと!同じクラスなのに忘れたの?ねー、奈実!」








「いや、そういう事じゃなくて…」








そこにいたのは、学校1可愛いと言われていた霧野奈実がそこにはいたのだ。








「あ!今、奈実の私服に見とれていたでしょ!」








「は?み、見とれてなんていねーし!ほら、さっさと行くぞ!」








「奈実!今、誤魔化したよね!笑笑」








「ちょっと、満里香!」








「良いじゃん。大好きな亮君との海。そのままお祭り誘えば?」








「無理だよ。話しかける勇気もないのに。」








「大丈夫だって!」








「おい!早く来いよ。すげー!」






海は輝いていて私は思わず、見とれてしまった。





「うわぁ!すごく綺麗!」








「泳ごー!」








「あ!満里香!待って。」








「な、奈実は、泳がないの?」

 






「えーと、私、泳げなくて、だから、その、待っています。」








「そっかー。わかった!じゃあここにシート敷いておくから。」








「う、うんわかった!」