木が揺らぎ、鳥の声が聞こえる校舎には、
2年D組のクラスが体育をしていた。どうや
らサッカーをしているらしい。ボールを蹴
る音といろんな声が聞こえていた。





その中で1人、大きな声を出してチームを動かしている杉山亮がいた。とても中学生とは思えないほど大人びている。








そして女子もサッカーをしていたが、亮君を霧野奈実が見つめていた。








その時、私の親友、足立満里香が私の名前を呼んだ。 








「奈実!危ない!」








「え?」








ドンっと激しい音と共にみんなが駆け寄っ
て来た。私は頭を強く打ち、その場に倒れ
た。