それからというもの、私の精神は崩壊。
リスカもするようになった。

「このままじゃだめになる」
と思いながらも今まで私を支えてきた『部活』というものの変わりがないかと探していた。



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「夏休み期間にあるボランティアを募集してます。後ろの黒板に貼っておくので見ておいてください。」

担任の先生の手には『ボランティア』のビラ。

ボランティア…か…。

いいかもしれない。
人の役に立ちたい。
今、人に必要とされていないから…。

最近、親も弟のことしか考えていないと分かった。
私は必要ないと分かったから。


「ねぇ~、加奈~、一緒にボランティアしない?」

「え、私、バイト。」

「あ…はぃ…わかりました…」

加奈。
私とおんなじクラスで元吹奏楽部。
理由があって辞めたんだけどね~…。

加奈に断られて、ですよね~って思いながら探していると…



「あ、これ…」

老人ホーム:タイヨウの家

高1に行った時の老人ホームが書いてあった。
そう言えば体験に行った時も『ボランティア、募集してますよ!!』って言ってたなと思いだした。


ここならへんに緊張せずにできるかな、と思いここに決めた。