「ん……っ」

私の声に合わせて軋むベッド。
薄暗い静かな部屋に響くのは、その音と、私の上に裸で跨っている彼の興奮を知らす息使い
のみ。
彼は、切羽詰まったように私への愛撫をやめ、私を四つん這いにする。
それから、間髪いれず、彼のモノを私に入れた。

「あ……あぁっ!」

激しく奥を突く彼。
私はこんな体勢だから、彼の表情を確認することはできないけど、きっとキモチいいのだろう
と思う。
なぜなら彼も声が漏れていたからだ。

そう、体を繋げることはキモチのいいことだと思う。
思う。だけど……。

(キモチいいって、どんなだっけ……)

どれだけ体を繋げても、私には、何も。
何も感じない。

そういえば、私は何をしてるんだっけ……。