ベットに座ると、より疲れが襲ってくる。



携帯を開いてみると、皆からの着信がたくさん着ている。




巴と話してからも何度もかけてきてくれていた。


メールもたくさんきている。





――プルルルルッ




丁度、仁からの着信だった。





「仁。」





急いで開くと、一番最初に仁の名前を呼ぶ。





「私のためにありがとう。」



「あぁ。」



「やっぱり、仁のことが好き。本当に。」



「知ってる。」





仁は笑いながら、答える。



好きなんて言うつもりがなかったけど、仁の声を聴くと無意識のうちに声に出してしまった。


仁への好きがあふれる。