「今さっき電話で、明日来るって言ってた。」 「気の早い奴ら。」 龍が私に対して、ぶっきらぼうに言う。 「そうなんだ……。」 明日、向かいに来てくれるんだ……嬉しいよりも申し訳なさが勝る。 私はみんなに迷惑をかけてばっかりだ。 お姫様なんて名ばかり。 ……今すぐ、皆のもとに行きたい。 「今すぐ帰りたいって顔に出でるぞ。」 顔に出てるって言われくらい、帰りたがってるのが分かるのかな。 本当に今すぐ、王龍に帰りたい。