「あと少しで、治療終わるから。」



「ありがと。言ってきな。」





私は頷いた。



そして、再び消毒を付けられて、私は悶えた。



言葉では表せないくらいの、痛み。





「よし、終わり。」





そう言って、最後にガーゼを女の人は貼った。



涙を耐えながら、お礼を言う。





「いいよ、気にせず。仁、外にいるから行ってきな。」





扉を指差しながら、言う。



私は、ベットから出て扉に向かった。



そういえばこの部屋って、シンプルな部屋。



黒をベースとした、ベットとソファーとテレビぐらいしかない。



一体、ここってどこなんだろう?