――「好き。」




そこから、由奈の言葉が続いた。



声は少し震えていて、けれど凛としていた。


聞き終わりと、走り出した。



由奈に会うために。



今すぐこの腕で、抱きしめたい。



側に置きたい、ちゃんと今までの事誤って伝えたい。



好きだって。



俺は由奈を探すために、学校に向かった。





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由奈side





虚しい。



心の中に、大きな穴が空いてる。



私の周りには、誰もいない。



好きな人も大切な仲間も。




大雨の中に身を投げ出した私は、身体も心も寒い。



ものすごく、冷え切ってる。



おまけに身体は、気怠くて、足が思うように進まない。



保健室で身体乾かしたのに、また濡れる私は多分馬鹿だろう。



多分じゃなくて、絶対。



そのせいで、風邪でもひいたのかな?