2人で黒い車に乗りこむ。




「お前が受かった高校はな、俺の母校なんだよ。」




そうなんだー、初知り。




「懐かしいな~!あの頃は俺もまだ若かったからな。」




「じじい。」




「このやろっw」




コツっ




「痛っ。」




「アハハハ!高校、楽しんでこいよ。」




幸也はとても優しい顔で小夏に笑いかける。



「‥‥‥コクン。」




「おれ着いたぞ、行ってこい。」




ガチャっ、パタンっ




「入学式行けなくてごめんな?」




「大丈夫、終わったらすぐ帰るね。」




「友達は作れよ!じゃあな。」




そう言い幸也は走り去った。




‥‥‥‥‥行かなきゃ




小夏は自分ご注目されている事も知らずに今日から通う”西華高等学校”を見つめる。



 
沢山のバイクに見とれつつ、大きな門をくぐる。




これからおこることも知らずに……