教室に戻ると、案の定ビアンカ達に怒られた。

「ちょっと凛華!どういうこと?」

「今までどこにいたの、凛華……」

あーあ。

2人にはばれてたか。

「ごめんね、だけど大丈夫だから」

2人はまだ納得がいかない顔だったけど、空気を読んでこの話はやめてくれた。

「凛華。犯人わかった」

怜音君と大和君があたしの席に来た。

「犯人は灰田佳奈。二個上の先輩」

「どうしてわかったの?」

なんと灰田佳奈だとは。

あたしに言いがかりを付けた先輩の1人ね。

ホント、ばかみたい。

「それがさ、目撃者がいたんだよ。放課後うちの教室に入るあいつを見たんだって」

ふっ、そんな初歩的なミス。

あたしなら完璧にやるのに。

だから、だめなのにね。

「とにかく、放課後あいつを呼び出すから凛華も来い」

「わかったよ」

あー今から楽しみでしかたない。

「凛華、犯人って何?」

いまいち話が分からないと言った顔で梨央奈が聞いてきた。

「あたしの写真のやつと今朝のやつの犯人。覚えてるでしょ?」

「あーあれ?てか、今朝は大丈夫なの?」

「心配しないで。こらしめるから」

「そう……ならいいけど……。いつでも手伝うから言ってね?」

「そうよ。相談しなさい」

「ありがとね、2人とも」

放課後、どうなるんだろ。

灰田佳奈。

絶対に許さない……かもね?