「りーんか!」

この声は…。

「優樹!」

優樹は、小さい頃からの幼馴染。

ちなみに、男ね。

あたしの数少ない男の知り合いの中の一人。

優樹は優しいし、信頼できるから心開いてるんだよねー。

「凛華、この席で大丈夫?」

「全然大丈夫じゃないよ…」

優樹は何かと私の事を気にかけてくれる。

昔っから変わらない心配性の性格なんだよね…。

「まぁ、なんかあったら俺に言えよ?いつでも助けに行くからな!」

「ありがとね、いつも」

優樹は本当に優しいよね。

誰かさん達と違って。

「凛華ぁ?また優樹君と話してたじゃーん!」

「だぁかぁらぁ、優樹とはただの幼馴染って言ってるじゃん!」

優樹は、優しいし、あの性格。

そして何よりイケメンなのだ。

ちなみにあたしは小さい頃から一緒にいすぎたせいか、その事に気づかないまま今まで来てしまった。

「まぁーそれは分かってるけどね。それより、また女子からの視線やばいよ?」

はぁ…。

またか。

そんなに嫌なら面と向かって言いなよ。

「あーもうしつこすぎてイライラすんね!もぅ気にしないで帰ろ!」

「え、もう帰れんの⁈」

「今日はクラス発表とかだけで終わりなんだよ」

「んじゃぁ、帰ろっか。迎え呼ぶね。今日はどこ寄って帰る?」

「そうだねぇ。いつものカフェ?」

「おっけー!じゃあ呼ぶね」

あたしは家の車を呼んだ。

今日はなんかいろいろあったなぁ。

まぁ、もう3人でお茶して忘れよ!