差し出されたのは青いキャンパスノート。 「あ、ありがと」 「どーいたしまして!」 弾けるような笑顔を見せながら友達の輪に入っていく森本君。 森本君のせいでノート取れなかったのに、それを天然でノート貸してあげる優しさがあるから、あたしは森本君のことを本気で嫌いにはなれない。 タチ悪い。 ホント、席替え早くしたい。