でも、ケイちゃんの黒髪姿か……もうこの明るい色に見慣れてるから想像がつかない。


「でも、ケイちゃんのその髪色って綺麗だよね」


あたしがそう言うと、今まで怒っていた野々香がこっちを向いてキョトンとした顔をした。

それと同時に、ケイちゃんの表情はパァッと明るくなる。


「ほんと?麻虹ちゃん、この色好き?」


そのケイちゃんの言葉に「うん」と頷くと、ケイちゃんは「やったー」と言ってまた嬉しそうに笑った。

ケイちゃんの髪色は、太陽の光に綺麗に反射してキラキラと光る。

いつもニコニコ笑って明るいケイちゃんには、すごくぴったりな色だと思っていた。