というか、この状態!
動けないんですけれど、どうすればよいですかね…?

早く解き終わってもらうしかないな…。

じっとその時を待つ。

黒板に書かれる数字を見ながら改めてこいつって頭いいなぁ、と思っていた…時。

「…こんなのも解けないの?」

なっ!

後ろから小さな声であたしに呟くこいつ。
むっきーぃ!

「こんなのって…難しすぎるでしょ、この問題」

あたしも小さな声で呟く。