私は吃驚して顔を上げた。

するとそこには幻龍の皆様が。


「ふーん、それがお前の本当の姿か。」


まさか...さっきの聞こえてたパターン?
これはやばいぞ。

この場合は、とぼけて逃げるのがいい!!


「なんのことかなぁ~?」


そう言い、逃げようと思った瞬間....誰かに腕を掴まれた。


「逃がさねーよ?」


きっとこの声を他の女子が聞いたら、鼻血がでるほどのイケボなんだろうけど、私にとっては悪魔のささやきみたいなものにしか聞こえない。

終わった.......。私はそう思った


「ちょっと来い。」


そう言われ、屋上に連れてこられた私。

あー、なんであのあとすぐ教室に戻らなかったんだろう。
なんで扉にもたれかかって本音を行ってしまったんだろう。

私の頭の中は後悔しかなかった。


「さて、本当のお前を見せてもらおうか。」


仕方ない、無理にでもとぼけよう。


「さっきからなんのことを言ってるのかなぁ~?」


「俺は”本当のお前”を見せろと言ってるんだ。」


なんで上から目線なのよ!!!!

これはもう諦めよう。ウン


「上から目線ウザイのよ。」


私がそう言うと、皆驚いたらしく、目を丸くした。