「またあの女...」
「顔は可愛いくせに性格最悪だよね、あいつ」
「わかるわ、それ。ほかの男子にも手出してるみたいよ?」
「は?最低じゃん」
女子に嫌われないじゃん?
そう考えてる間に教室までついていた。
「じゃあねぇ~!」
「おう!またな♪」
私は田中と別れて教室のドアの前に立った。
教室の中はガヤガヤうるさい。
どうせ私がドアを開けたら静かになるんだろうな。
私はそんなことを考えながら教室のドアを開けた。
----ガラガラガラ
しー・・・・・・・ん
ほらね?言ったでしょ?
まあ、毎日のことだからいいんだけどね、別に
私はみんなの視線を無視し、自分の席へ座った。
すると4、5人の女子が私の机の前に立った。
「ねえ、どういうつもり?」
意味わかんない。
「どういう意味ぃ~?」
「朝、田中くんに抱きついたでしょ?」
あー、そういえば、そんなことあったような、なかったような。