あぁ、本当にきたないなぁ
こんなとこで生活なんてありえない



目の前には本当に落書きまみれの学校


そこを歩く人たちの頭の色はみんな色鉛筆みたい


ほんとはこんな学校行きたくない


でも詩音なら…詩音ならきっとここにいたって思うから…

だから、頑張れる



口の中にある飴をすり潰すように噛む

ガリッと音がすると、口の中にグレープの味が広がる


いつの間にか目の前にあったドアを力任せに右にスライドする…


これからなにが起こるのだろうか。