桜子はシャワーで全身を頭から浴び シャワーの水滴に混ざった涙も洗い流した。


(どうして・・・いつも・・・こうなの・・・?)


桜子は本当に夫を愛してるのか疑問であった。


(思い出せない・・・ングググ
あの人と知り合った事も 私の幼い頃も・・・神様・・・
私は誰・・・?どうして・・・?
過去を思い出せないの・・・)


過去の記憶がまったく思い出せない苛立ちが


過去にも何度か起こり


その度に桜子は気がおかしくなるぐらい


自分を責め 錯乱状態になっていた。


桜子が大声で泣き叫ぶ声に


徹は目を覚まし 桜子に


精神安定剤の注射を打った。


しばらくして 桜子は眠りはじめた。


「ったく・・・世話のやける奴だな・・・」


そう言いながら桜子をベッドに寝かせた。